わかる人にはわかる(わかったとは言わない)
Ver.1.00でプレイ。
独特なビジュアルと世界観の2Dアクションで
虚構をテーマにした壮大なようでミニマムかもしれない
思考と意識の濁流のごときシナリオが印象的です。
その内容については数行程度で語れるものでもない気もしますが
単純にキャラクター同士の掛け合いだけ見ても結構楽しめるので
あまり深く考えなくてもいいのかもしれませんね。
(ちゃんと噛み砕いていけば理解できるとは思いますが…たぶん)
ゲームはステージ毎に設置された敵を全滅させて進むバトルアクションで
角度の変えられる2種類の攻撃と必殺技を使い分けるテクニカルな
ゲーム性が楽しめました。
ただ、操作感が良くなく理不尽な連続ダメージを一方的に
受けて負けることも非常に多いので難易度はかなり高いです。
(自分は4面以降のボスに全く勝てませんでした……)
まあ親切なスキップ機能がついていて
ストーリーだけ楽しみたいという人でも安心してプレイでき
アクションが得意な人にはおまけ?でより楽しめる要素もあるので
興味のある人は是非プレイして体感してもらいたいですね。
実に興味深い
この作品は実に「興味深い」内容ですね。哲学と言えば哲学、メタ的と言えばメタ的で、いわゆる「普通の・よくある」ゲームやフィクションに対するアンチテーゼを含んでいるような。物語の調子も斜に構えているようで、実はものすごく真正面から見つめているような。
ゲームとして遊ばせる部分と、ある種の物語として読ませる部分が明確なのもここで言う「虚構」に通じる何かだと思います。話は一見難しそうですが、実はとても簡単なことかもしれません。一通り「普通に」プレイした後、再び物語の部分だけ読み直すと作った方が伝えたい何かが見えてきそうです。
多分何を言っているか分からないかもしれませんが、実際にやってみると「この感じ」が分かると思います。かなり個性的な雰囲気の作品とはいえ、「ゲーム」の部分もなかなか良くできているので、普通のゲームに慣れている人ほど一回やってみたら面白いかな、という気がします…
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