「31日の彼」も印象に残っているが、今作も短いながらも巧みなセンスで、物語に没入させてもらった。
タイトル画面のスタイリッシュさや、メニュー画面の独自性が際立つ。
構成も上手で、進めれば進めるほど視点が広がり、世界の不確かさが強くなっていく。
ホラー的な演出を使わずに、「怖さ」を表現できるのは、並の人間にできることではない。
この作者さんには才能を感じる。
クリア後に追加される要素もあり、本編中で全てわかりやすく語られないものの、プレイヤーを突き放していない。
認識している世界が不安定になる感覚を味わいたい人は、是非、プレイしてみて欲しい。
前作も今作も楽しませてもらったので、最新作もプレイさせてもらう予定。
これからも、期待しています。
話を進めるごとに、視点が外側へ、外側へと広がってゆく感覚。
この作者の方、面白い構成されますねえ…
一話終わるたびに、最初のメニュー画面から分岐していくシステムは、
かなり独特。
いえ、本編クリア後に新ルート開通っていうのはよく見るんですけど…
この方のゲームは「始める・続ける・終わる」のよくあるトップメニュー画面を、
あえてなくしてしまったような形…?
なので、ゲームを開けば、そこはもう物語の中です。
上部メニューの「ログイン」はある意味、盲点になりがちなので、
しっかりチェックいたしませう。
閉じ込められた3人の人間の目から、彼らの見る世界を覗き見て、
さらにそれを外側から見る人間の世界を覗き見て、
次にまた、視点はさらにその外側へ…
最終的に、その視点、はプレイする私たちの目線に繋がるのかな、と。
(ああ。それでトップメニューがないのか…)
正常と異常の境目も、正気と狂気の境目も、
いわばリトマス試験紙の酸性とアルカリ性の中間で。
はっきりここからここまで!とはいかないもの。
このゲームに惹かれてDLした時点で、多分、あなたも…?
なんてね?
前作よりも短めとなっているので、終わった後の物足りなさは少しありました。
しかし、オリジナルの世界観で今作もとても楽しむことができました。
檻の中で行われる人物たちの物語展開。
クリアした後の不思議な余韻は、この作者さんでしか味わえないものだと思います。
人物達の背景を、ゲームなり小説なりでいつか知れると嬉しいですね。
他の方々も仰っていますが、細かい説明がないのでプレイヤーの想像力で補っていく部分があります。
物語の世界観なり人物設定なり、ゲーム内で全て把握できないと嫌だという方には少しプレイしにくいゲームかなと思います。
逆に、不思議な世界観の雰囲気を味わうのが好きという方にはオススメです。
素敵な作品ありがとうございました。
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