クリアして、これは良いゲームをプレイしたなーとしばらく余韻に浸りました。
ゲームを進めて新しいマップが出る度、「きれいだな!」と思わず言ってしまうくらい、マップがよく作り込まれており、ゲームの世界に没入させてくれます。このマップの美しさと何とも言えない物悲しさが、多くを語らないテキストや切ないBGMと相互に引き立て合っていて、他にはない独特な雰囲気を醸成しており、作者様のセンスの良さを感じました。
また、ゲーム部分も全ユニットが行動後再移動できるのが、攻略のテンポを良くしていてとても遊びやすかったです。最初は慎重に進めながら、勝負所では覚醒コマンドで一気に勝負をかける流れが気持ちよく、このあたりのバランス取りはとても練り込んであってすごいなと感じました。
各ユニットがそれぞれ得意な戦い方や役割があり、お荷物になるユニットがいないことも良かったです。
儚く美しい世界と、SRPGの面白さを芸術的に両立させた作品で、多くの方にお勧めできると思います。
素敵なゲームをありがとうございました。
丁寧に作られたマップとそれにマッチするBGMが世界観を綺麗に魅せている作品です。
ストーリーはほぼ少しのナレーションのみで、プレイヤーが色々と想像できる作りとなっています。
クリアまで2時間半程度ですが、作中世界の雰囲気を楽しみながら遊べます。
ゲームシステムの方ですが、武器耐久の代わりにEP(MPのようなもの)を使用するシステムは、
強力な武器を無闇に使うとガス欠を起こしますが、
だいたい使用するタイミングは読めるためそこまで難しく考えなくても大丈夫です。
他、覚醒システムという発動させると1ターンに2回行動できるシステムがあります。
発動するターンが短く、扱いどころが難しい(特に発動ターンは発動で1回行動消費になり、実質1,2ターンしか使えない)ですが、
敵が集団で向かってきた時に殲滅力が増すので、そこが使いどころだと思います。
全体的な難易度はそれほど難しくないですが、終盤戦の難易度は高めだと思います。
廃墟の雰囲気が好きな人、綺麗なマップが好きな人、切ない世界観が好きな人は是非最後までプレイしてください。
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