赤目の灰かぶり

ハト氏

この世界の全ては、きっと仕方がないこと

くらげ

重めのテーマながら遊びやすい、完成度の高い探索ゲーム

シリアスなストーリー重視の探索ゲームとして、お勧めできるいいゲームです。

偏見や差別と言った重めのテーマですが、部外者であるシロトリがユーモアを交えつつ、プレイヤーが思うであろうことをズバズバ言ってくれるので鬱屈せずに進めました。

攻略面では中盤の追いかけっこと終盤のエンド分岐が難所でした。
作者様ホームページの攻略ページが役に立つと思います。
攻略ページを見ない状態でも、こまめなセーブが助けになりました。
難所とは言え、何度でも挑戦してみたくなる、適度な難易度と感じました。

キャラクターが怪我をしたり、状態の変化によって顔が変化するなど、グラフィック面も素晴らしかったです。
マップやキャラチップの作り込みも良く、違和感を覚える部分は殆どありませんでした。
一部マップ切り替え時の方向入力で混乱がありましたが、キーボード操作で十分対応できると思います。





※以下、エンディングに関するネタバレを含む感想です。





主人公の灰かぶりは一方的に差別を受ける側で、殆ど抵抗せず自分ばかりを責めてしまうため、感情移入の対象というより見ていて痛ましく、
むしろ灰かぶりを虐げる街の住民達が見せる"凡庸な悪"の意見のほうが、身につまされるような感覚を覚えました。
そういう意味合いではプレイヤーを選ぶゲームかもしれません。
その分、終盤で灰かぶりが自分の願望を口にする場面や、灰かぶりのために声を上げる人が出てきた場面は、救われる思いがしました。

後味の悪いエンディングを含め、どの結末も味があって印象深かったです。
特にエンド3は、赤髪の兵士の自暴自棄に共感するものがあったので、訪れるであろう街の破滅に「いい気味だ」に近いカタルシスを感じました。
トゥルーエンドに相当するのはエンド1なのですが、こちらでは灰かぶりは「他の虐げられている赤目を助ける」と言う困難な願いを叶えるまで笑顔を取り戻せない可能性が高いのですね。
近い将来に笑うためには、今までの自分を否定する選択をするしかないという……。
シロトリとの掛け合いが楽しかっただけに、最後の二者択一は物凄く悩ましいものでした。


作者のハト氏様、素晴らしいゲームを作って下さり、ありがとうございました。
今後も応援いたします。

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No.56878 - 2021-04-04 13:23:48
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