ゲーム漁って最中、あまり情熱なレビューに釣られてダウンロードした。
約二時間半程でクリアして、そのまま全ED回収してまた半時間ぐらいかかった。
二週目する気分はない。(主にレベルキャップのせい)
軽いローグライク系の作品。
前レビューした方々が結構難しいと言うが、ローグライク系は詰まる時あっさり詰まるから多分慣れてないだけだと思う。
寧ろ伝統的なローグライク系と違い、セーブ・ロードが効くかつ運要素が少ないから、その手のプレイヤーなら初見でも難なくクリア出来る難易度となってる。
世界観としてはよくある退廃した世界、そして一人の少女やその手で生み出された「あなた」と共に果てへ往くストーリー。
しかし残念なところ、目玉な紀行感は消化不良というか薄い。
殆どの場合は「オレが考えた最強のxx」のそれに近い感じ。
要する設定だけ並べてそれ以外の繋がりや展開はない。
総じて、個人的に、前の方々がレビューした程優秀な作品ではない。
が、きつめな自分からしても普通にやって損はしないぐらいな良作ぐらいはある。
因みにあの「一つの異質なエンディング」の選択肢が出てくる時、
自分は軽く10秒程フリーズした。
他のEDと違ってあまりにも唐突で10秒後に吹いた。
熱意溢れる先レビュー達がすべてを物語っています。
このレビューを見る前に先ずはこの世界を訪れ、そして触れてほしい。
そして歩んでほしい、遠く遠く、果ての果て、最果てに至る二人旅を。
……これだけですとさすがにポエムなので語らせていただきますと、このゲーム初見はマジでむずいです。
まず野垂れ死ぬか凶刃に斃れることでしょう。ですがただ伏すだけではありません。
「残滓」「心装」システムによって、失敗も糧となって徐々に前へと進めるようになります。
プレイヤーもまたそのノウハウを積み上げてゆくことで、より正確な判断と選択を行えることでしょう。
……しかしこういう要素ってわかってても萎えるのが人情です、やられたら悔しいですし心も折れます。
このゲーム以外であれば。
このゲームの凄いところはあらゆる部分での演出が素晴らしいこと。
例えばEP(主人公の体力)がゼロになってしまうと、「意思」と呼ばれるステータス(平たく言えば残機)を
消費して復活するのですが、その際に画面をクリック連打することで復帰します。
文字にすれば簡単ですけど、これが没入感を高める一助になっているのです。
その指を通して道中の苦難や歩んだ道筋を思い起こし「こんなところで終わりたくない!」という気持ちにさせて来ます。熱い。
こういった細かい演出やレスポンスがしっかりしてるゲーム、中々ないですよ。
それ以外にもイベントやフレーバーテキストから来る仄暗くも惹かれる世界感、共に歩む少女「ツキ」の
まっすぐで強かながら年相応(?)に幼い人柄、他愛のない会話など、フレーバーテキストでもとにかく
感情移入をさせるのがうまいです。
それ故に道半ばでやられてしまった時の悔恨は凄まじく「絶対に最果てに行くんだ……!」と
思わせてくれます。気分はもう完全にこの世界にどっぷりです。
あなたも是非、この世界に足を踏み入れてみませんか?
きっと、あなただけの軌跡と結末が待っていることでしょう。
先駆者さま方が既に述べられている通り、前情報なしにぶっつけで遊んで欲しい作品の一つ、です。
たまにこの手のハードコアな作品に当たると脳髄を刺激されてついのめり込んでしまう。
リソース系というだけで敬遠してしまうくらいには、実は苦手分野なのですが、この作品はゲーム性の質と世界観の質でぐいぐい引き込んでくれるため、のめり込みやすく、そのまま次も気になり次も気になりとあれよあれよとゴールです。ゴールの前に何度も死んでますが気の所為です。
斃れた後で歩んでいくのも、楽しいものですね。良い時間を送れました。
がちがちのリソース管理系ゲームはそれほど得意ではない。
しかし、何か惹かれて作品紹介ページを開いた。
そんな貴方にこそ、お勧めします。
戦闘システムは独特で、敵のステータス、ターン中の行動は常に表示されています。
表示された敵の行動を出し抜くよう、こちらの攻撃スキルと防御スキルをそれぞれ選択します。
慣れてくると、そのステージを進めるために何が必要になるか、すぐにわかるはず。
さらに、勝ち方は一つではありません。
戦闘システムも面白いのですが、それ以上に人物、物語、世界に惹きこまれました。
ぽぽろん氏のレビューにもありますが、詳細を語るのは野暮というものでしょう。
「寂しくない」二人旅、強く強くお勧めします。
面白い。他に言葉が必要だろうか?というぐらい面白い。
私の駄文なんて読まずに、1秒でも早くプレイして頂きたいぐらいです。
ゲーム内容は概要にありますとおりですが、それらのリソースをコントロールするためには材料収集&アイテム作成が必須となります。このため、実際には三種のリソースに加えて「物資」という最大のリソースを管理して行かねばなりません。
持てる物資には限りがあり、何を持って、何を捨てるのかを選択しなければならないため、先を見据えた計画性が要求されます。荷物整理、これこそが本作の神髄と言えるでしょう。
ゲームの難易度は初期状態では超難しいと言って良いでしょう。初見でクリアするには石橋を叩き割るほどの慎重さと、宝くじ3等が当たるぐらいの運が必要かもしれません。
しかし、プレイを重ねるごとに(イベントを通過するごとに)新しい能力がアンロックされて行くため、より強化された状態で再スタートすることが可能となり、最終的にはどれほど運が悪くてもソコソコの慎重ささえあれば100%クリア可能な程度まで緩和されます。(考え無しに進めば勿論即死です)
こう書くとただの救済措置に見えるかもしれませんが、このアンロックのシステム(作中では「残滓」「心装」)がただの救済措置に留まっていないところが素晴らしいんですよ。
これは本作のテーマである「意志」の力によるものであろうなと。道半ばで力尽き肉体(肉じゃないですが)が滅びても、諦めないのなら、もう一度奮い立てるのならば、いつか必ず最果てへ辿り着ける。そんなメッセージが込められているのではないかと。つまり、この「残滓」「心装」というシステムこそが物語の根幹なんですよね。
と、ゲームの予備知識としてはこのようなところかと。
この世界の美しさについては何も書かないでおきましょう。それは実際に体験して頂いた方がよろしいでしょうから。
さあ、行きましょう。
ツキちゃんと旅が出来るなら、(機械になっても)わたしは一向にかまわん!という熱い思いを抱いて。
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