ボロがボロであるためにのレビュー：無料ゲーム by ふりーむ！

完成度は高いが、身内ネタがネックか？

一通りプレイしてみての感想だが、洗練されたゲームといえる。これも作者の努力や熱意、経験、ならびにセンスからであろう。個人として不満という不満はなかった（これに関しては後述する）。
私はこの作者がどれほどの時間を費やして、このゲームを作ったかおおよそ把握しているつもりだ。故に丁寧に感謝をこめながらプレイさせていただいた。クリアまでの時間は1.5時間から2時間と長くはない。また、難易度も比較的易しく、困るところは一箇所を除いてほぼ無い。

先にも述べたように作者を知る私がプレイした分には面白さなどに不満は微塵もなかった。然るに、楽しめない人の方が多いだろう。
それは、ゲーム全体を支配しているネタが完全に身内しか知らないものになっていることだ。幸い、ネタ自体を知らなくてもクリアすることに差し支えはない。だがこのゲームを「最大限」楽しむという点では、それは叶わないことになるだろう。

やや厳しい論調になってしまい作者が見たら怪訝そうな表情を浮かべるのは目に見えるが、ゲームのクオリティは非常に高く、ネタが分かる者ならばそこかしこに散りばめられたネタに笑うだろう。

最後に、何度も言っているがやはり、ネタが分かるか分からないかに尽きるゲームである。そもそもとして作者が言っている「ボロ」という言葉を口にして説明できるのなら、それは絶対にネタを理解できていないことに等しい。そして、ネタが分かる者たちは是非プレイすることを強くおすすめする。