【総評】
タイトルに「II」(2)とある通り、前作『シルバーティアラの行方』の
続編となる長編SRPG。プレイ感覚も前作とほぼ同じ手応えです。
前作はエンディングが少し中途半端な終わり方だったのですが、
今作では、重傷を負った某人物の行く末やイリス大司教の裏で
絵を描いていた者の正体が明かされるので、スッキリしました!
以下、難易度むずかしいの固定成長、評価Bでクリアした後の
プレイ感想です。
(※シナリオ上のネタバレなし。一部、進行上のネタバレあり。)
【長所】
・索敵マップが面白かったです! 特に30章は敵のウェーブが激しく、
リチャード以外の飛兵は弓攻撃を受けてしまうと一撃で沈みます。
章途中のセーブがなかったら心が折れていたかも知れません(笑)
・プレイ時間は、最終章の出撃直前の時点で23時間36分でした。
但し、索敵マップでのやり直しが多かったので、実プレイ時間は
恐らく25~26時間くらいかと思われます。
・やり応え充分でありながら、低難易度や章の途中セーブ可能が
実装されているので、プレイの途中で理不尽さに嫌気が差して
投げ出すなどということもないでしょう。
・王道なストーリー展開やキャラ同士の掛け合いも楽しかったです。
母性あふれるエレーネさんや、アークル翁とメリスナのツンデレな
やり取りが微笑ましい!
・実は本作も完結作ではありませんが、前作のように中途半端な
ところでは終わらないため、「ここで終わるのかよ!」とは思わず、
素直に「次回作が楽しみだな!」って思いました。
【短所】
・自軍だけでなく同盟軍も「背負う」ことができるのですが、序盤では
そのことに気付かず、敵に突撃する同盟軍にイライラしていました。
同盟軍も背負えることは重要事項なので、特記した方が親切です。
・難易度むずかしいにしたせいなのかも知れませんが、索敵マップ
以外では、外伝的な位置づけの1章と2章が一番難しかったです。
即死攻撃持ちの敵兵や、ドールが喰らうと一撃で死ぬ騎馬特効の
武器を持っている敵兵がいるなど、アグレッシブなバランスでした。
(※もしかしたら、高難易度だと後半の索敵マップで苦戦するので、
早めの章で回れ右してやり直してもらう算段なのかも知れません。
そういった何らかの意図があるのなら、妥当な設定だと思います。)
・これも難易度むずかしい以上に限った話なのかも知れませんが、
25章と29章では同盟軍が1ターン目でやられます。「救助の杖」を
使えば簡単に助けられますが、事実上ほかに助ける手段がない
というのが少し残念でした。(※進行上のネタバレとは、このこと。)
※いずれも、Ver 1.30 時点での話です。

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