※過去作含む軽いネタバレを含みます
悲しくてちょっと怖くて、でも過去作品よりはずっとほっこり出来る物語でした。
と言っても2作目以降しかやってませんが…(水中花は正規エンドがいまいちわからないしリメイクされるみたいだからそっちを待とうかなーと…)
オバケは結構怖かったです、と言うか剥がれかけの爪が痛々しくて…。
後チャプター2の単独行動で詰みかけました。エンド扱いじゃないゲームオーバーかもしれないと思うと料理を食べるなんて発想は中々出ません…ILLNESのセーブ出来ない序盤の即死っぽい選択肢全部回避したくらいのヘタレプレイヤーなので…。
ネタバレを含みます。(ストーリーの核心には触れていません。)
冒頭で、主人公にどこか訳ありな雰囲気を感じました。
その理由を考えながら家の中を歩いていると、メリアを迎えにやって来る一人の男性。
顔を覆う布。手に持った目玉。
そんな奇々怪々ないでたちの相手とチグハグなやり取りをする内に、プレイヤーの目の前に広がる光景は
次々と変化していきます。
『箱庭』と呼ばれるその場所は、家の中よりも更に不思議に満ちていて、人の常識が通用しません。
キャラクターの外見や性格にもインパクトがあり、一度出会ったら忘れられないぐらいです。
また、物語を進める為に登場人物達がとる行動も独創的で、印象深いものでした。
そうして、いくつもの謎を抱えつつ辿り着く結末。
目玉の彼のことも含めて、全ての「なぜ?」への答えが最後の最後で明らかになります。
まるで、童話のラストを読んで裏表紙を閉じる時のように、ゆっくりと終息していくストーリー。
どんな気持ちになったかを書くとネタバレになってしまいそうなので控えますが、
あぁ……このお話、好き……としみじみ思いました。
Ver.1.00でプレイ。
スタンダードな探索アドベンチャーながら独特な世界観や
個性的な登場キャラ、謎に満ちたシナリオが興味深い作品でした。
ゲームは章仕立てで謎解きはなく会話と探索中心で進めていくスタイルで
行き先や探索場所のヒントが少なく虱潰しになりがちなのは少し面倒に
感じるかもしれませんが、マップは小さ目なので時間はそれほど
掛からないでしょう。
シナリオは箱庭や案内人の謎を中心にした展開で、派手な展開は
少ないですが、細部まで丁寧に作り込まれていて様々な伏線が綺麗に
回収されるので少ししんみりとしつつも気分良く終われました。
総合的な完成度が高く、難易度も低めなので遊び易くお勧めな一作です。
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