三億年帝国の夢(Version MV)

悪魔帯内部

男ふたり、旅に出るノンフィールドRPG

蒼龍

独特の苦い夢の話

シナリオのネタバレ含みます。



戦闘は若干ムズいですが、各話ごとに
戦闘後自動回復でサクサクレベル上げが可能なんで、
弱いザコ覚えて殴ってちょいちょいセーブすればなんとかなります。

一番強い剣買ってディレクの剣技と
エーロッドの状態異常で押したら最後まで行けました。
シナリオバトルに負けても
イベントスキップ可なので再挑戦の際のストレスもありませんし。
敵の特技のラーニングは割とやってくれたりくれなかったりで
いい技を覚えきれずに終わってしまった。
(手に入った特技も便利なんでなんとかなりましたが)

シナリオの流れも操作して街を歩くようなものではなくひたすらに
シナリオを進めて詰まったら野良バトルというシンプルな流れ。
ですが、そのシンプルさが良質なシナリオに水を差すことなく
のめり込ませてくれました。

そう、この作品とにかくシナリオが独特で面白いです。
映画みたいなしゃれた台詞を
男二人組が軽妙に交わし合いながら旅するというだけで
惹かれる人はかなり惹かれるんじゃないでしょうか。
私はウイスキーのくだりとナイス演出のOPでもうやられてました。

メインの二人も本当にいいキャラしてる。
チャラいディレクはもちろんですが、
エーロッドも堅物でつまんなそーに見えて知識人で冗談も通じて面白い。
ブランコのシーンとか切なかった。
この辺りは物語の苦さを含めてエーロッドの良さが出てるなあって思います。

終盤のディレクのあれそれがわかった辺りからは
もうプレイする手が止まりませんでした。
シナリオはいい意味で序盤の痛快劇の印象を裏切られたなあと。
二人がやったことってただのバカなのかもしれないし、
だからこそ物語も苦かったけれど
野暮なこといいたくないなあって思います。
ラスト~スタッフロールの流れが素敵過ぎる。
渋い空気に惹かれた方は是非最後までプレイしてほしいです。

以下すごいネタバレ↓





勝手な想像なんですが、
二人の自分たちの映画うんぬんってもしかしてその後叶ってる?
スタッフロールの演出が演出だし、
どんな細かい事も記録されてるって言ってたじゃないですか。
最後のバトルさんがすごく粋な計らいしてくれたから
もしかしたらそんなこともあるかもなーなんて思ったり。

妄想は置いといて、短編とは思えないくらい魅力的な
シナリオとキャラの詰まった素敵な作品をありがとうございました。

12345
No.30800 - 2016-08-30 17:47:07
オッサマ

高いクオリティ

短めですが、全体的にクオリティが高い作品でした。特にシナリオ、イラスト、BGMです。
その中でも、この作品で特筆されるのは、シナリオだったと思います。王道より邪道に近いシナリオです。それがそうだと判明するのは、終盤ですが。
終盤の展開からエンディングまでに、何を感じるかは人それぞれでしょうが、私は熱いものを覚えました。

しいて改善点を挙げれば、戦闘ですね。
セリフを喋る敵が独特で、戦闘自体は楽しみになっているのに、難易度の調節が少し壊れ気味でした。常にセーブができるので、詰むことはなかったですが・・。
何度もゲームオーバーになる前提なのを、どう受け取るかでしょうか。
状態異常の活用が重要と知ってから、どう戦略を立てるかが肝心ですね。

オススメの一作です。
クリア後に、つい口ずさんでしまう言葉。三億年帝国の夢を見る。

12345
No.26667 - 2015-11-20 20:42:25
マロニン

エンディングで泣いてしまう

戦闘の難易度は高めだけど、最後までプレイして欲しい。
そして、最後の演出と曲で、ぜひ泣いて欲しい。

ハッピーエンドではない。しかし、バッドエンドではない。ベストエンドと言えるのかもしれない。でも、やるせなさが残る・・・。
心温まるではなく、心熱くなる涙を絞り出させるendだった。
最後の主人公が、身の上を語るところで、私の心に堰き止められていた何かが、決壊した。
テーマソングが最高すぎる・・・。ゲームを起動するたびに何度も聞いたイントロで始まる主題歌。その演出のプレイヤー泣かせよ・・・。

重い余韻。
なんて熱い話なんだ。こんな友情があっていいのか。いいのだ。全てを肯定して終わる。そんな物語だった。

12345
No.26364 - 2015-10-30 21:49:56
Jmtdd

ロードムービー最高

 ここのレビュー欄に「ヘブンズドア」の名前を見つけて、プレイを決めた。
 私は映画を見る習慣などなく、今まで数えるほどしか映画を見たことがない。その数少ない中に『ノッキン・オン・ヘブンズドア』がある。
 とあるノベルゲームが、ストーリーを丸ごとパクった。その元となった映画だと噂を耳にしたときに、パクリなどの問題は興味はなく、ただ似たような話なら見てみたい、と思ったのは私がロードムービーというジャンルが好きだからだろう。
何年か前に店でDVDを探したりと思い入れがあり、ヘブンズドアのストーリーも記憶に残っていた。

 そして、ゲームを起動し、はじめに現れた一枚の海の絵を見て、内容もわからないのに不思議と胸が踊った。
何故か、期待してしまった。
 作中では、他の映画や洋楽のタイトルが登場しているが、そのほとんどは知らない。
けれど、酒場のシーンでレモンと塩をつまみにテキーラを飲むシーンで、真っ先にヘブンズドアの一場面が思い出された。
 文章を読むことが苦ではなかった。
 続きが気になって、時間も忘れてゲームに没頭した。
 そして、エンディングを迎えた時、このゲームをプレイできたことを心から良かったと思った。

 作者へ、この作品を世に送り出してくれてありがとう。
 そう伝えたくて、ふりーむのアカウントを取得してまで感想レビューを書かせてもらった。

 そして、ここのレビューを見てプレイしようか迷っている方へ。
 萌えなどの要素は一つもなく、主役は男二人だけというむさ苦しい、フリーゲームだと滅多にお目にかかれない構成であるが、ロードムービーが好きならば、もしヘブンズドアを知っているなら、間違いなく楽しめるのでプレイすることをおすすめしたい作品である。

12345
No.26307 - 2015-10-25 00:48:43
KIOL(323)

ラストシーン

おもしろかったです。これは間違いありません。
個人的に、ですが、神ゲーでした。

特筆すべきは、独特のシナリオだったと思います。
序盤から終盤にかけて、尻上がりにおもしろくなってくるストーリーは、クライマックスに到達した際に、その性質を変えます。(この言葉の意味は、プレイした人ならなんとなく分かると思いますw)
終盤のあの展開に、胸が熱くなりました。全く新しいタイプの感動だったと思います。
最後の二章(あと五章)の余韻は、本当にすごいです!

独特の世界観は広大です。しかしその一端でしか、物語は語られません。
それがこの物語の主人公二人を、顕著に表している気がしました。

作中のキャラもいっていましたが、まるで一本の映画のよう。
プレイ時間もちょうど2~3時間です。

また、セリフのセンスがハイレベルです。
主人公二人の掛け合いを見ているだけで、とても楽しいです。

イラストも◎ サウンドも◎。
二つとも、クオリティは高く、特にイラストはかなりレベルが高いです。
そしてサウンド。エンディングにおそらくオリジナルの主題歌が流れます。これまでの物語も相まっているのでしょうが、涙腺に直撃する名曲でした。

レベルアップも速く、サクサクと進められるのも、ゲームとして優秀でした。
ぜひ、オススメしたい作品です。

12345
No.26275 - 2015-10-24 00:21:50
K-freem

シンプルなのに心を揺さぶるゲーム

たまたま遊べそうなゲームを探してるとたどり着き、レビューが良かったのでダウンロードしてみました。

結論から言うと面白いの一言です。
RPG的なゲームよりノベルを読むことが多いのですが、そんな私でも楽しめたストーリー。
シンプルなRPG要素と悪くないバランスの戦闘。
フリー素材ではなさそうな背景や音楽。

何よりすごいのはキャラクターデザインやキャライラストのクオリティの高さでした。
絵の練習をしている身としては、これプロが描いたんじゃ?と思います。最近流行りの萌えではなく、ちゃんとした体の描き方がされているのがわかりました。
塗り方は水彩のような感じで、適当な感じなのに世界観にあっていて
ちゃんとしたイラストでした。

最初やり始めたときはオープニングもなく、いきなり選択が出てびっくりしました。
あと序盤の戦闘が死にゲーで運次第なところは改善してほしいと感じました。

でも中盤からストーリーも理解しながら進めると加速度的に夢中になってしまい、RPGの強くなる要素も入っているおかげで、さらにのめり込むように。

ナルトとか好きな人にはお勧めできるかもしれません。
男の友情や、憧れのヒーロー像(虚像)といった視点も見逃せません。

最後まで一度はプレイしてみることを勧めたいです。

12345
No.26233 - 2015-10-21 23:24:43
rate

好きなものを好きと熱く語るゲーム

これはね~、確かに、好きな人はたまらないでしょうね!
音楽の話や、随所で引用される映画の話が、かなり趣味に走ってる。
コンクリートジャングルは、たまたまこの間見たばかりだったのでピンときました。
海を見る二人の話は…ヘブンズドアですね。
遠い昔に見たのディテールは忘れましたが、どちらも渋くて良い映画です。

余計な移動や探索をすっきりなくして、
短いエピソードを繋げて見せるストーリーも、まさに映画のワンシーン。
昔の洋画を彷彿とさせる洒落た会話もBGMも良い!
やっぱり、作り手が本当に楽しんで作ったものは、
きちんと伝わるものだなあ、と再認識しました。


システム面は、サクサクです。
基本は、メインシナリオの合間に、フリーファイトで金稼ぎ&レベリング。
最初はお金がないうえに、フリーファイトで強敵から逃げられずに殺されたりするので、
回復に窮する面がありますが…レベルアップそのものは早いので、そこを越えれば楽になるはず。セーブはこまめに。

(ただ、最初のほうは所持金を増やすか、宿を安くするか、強い敵は出ないか
 あるいは逃げられるか、という救済措置があっても良いかも)

一度エンディングを迎えると、2周目にレベルと所持品を引き継げますので、さらに楽に。
一周目では倒せなかった敵も通常攻撃だけでガツガツ倒せてしまうので気持ち良い。
ここは、オート戦闘があるともっと良いと思います。

2周目以降は、聖剣も腐るほど手に入りますが…
ただ惜しいことに、これ、アイテム一覧とか敵図鑑がないのですよね。
フリーファイトの敵はランダムなうえ、出現率が低いのがいるので、
本当に全部戦ったのか、手に入れられるものを全て手に入れたのか、
わからないのに、どうにも不完全燃焼感を覚えました。

「大事なもの」は最終的に7種で良いのかな? 

あと他の方も言っていますが、アイテム売りたいです。
今、聖剣だけで24種150本くらい所持してるんですが…
一番使う「テント」の表示順が、その下、一番最後で…使うとき面倒…

ともあれ、面白いゲームでした。
一話一話が短いので、長いRPGは途中で飽きる…という方にもよいかも。
昔の洋画の雰囲気が好きな方には、特におすすめ!

12345
No.26135 - 2015-10-15 23:43:04
とらぬー

世界観の構築がお見事です!

 世界観がかなり魅力的で、またその「舞台」の上の登場人物たちもキャラが立っていたと思います。そして、その登場人物それぞれの名前や台詞一つ一つが更にその素晴らしさを際立たせていました。
 フリーファイトは、ただレベルを上げてストーリーを進めるためにあるというだけでなく、出てくる敵キャラクターもそれぞれ伏線となるようなものが登場していますね。一回目の時は気が付けなかったのですが、二回目にじっくりとやってみると、そういう小さな「ヒント」に気付かされて、よりこの世界観の深さを垣間見ることができました。時間のある方は、そういう楽しみ方をされても面白いと思いますよ。
 またエンディングに至った時の感動は、ゲームというよりは映画のそれを見ているかのようでした。プレイ時間が映画くらいということもあったのかもしれませんね。しかしそれ以外に、ストーリー・世界観構成の妙が成せる技だと思います。
 レベルもサクサク上がりますし、ある程度のレベルを越えればあまり倒されることも無くなるので、ノンストレスでプレイでき、よりそのストーリーに集中できました。是非皆さんもプレイなさってみて下さい。その二時間、三時間は決して無駄なものにはならないと思いますよ!
 最後に製作者さん、素晴らしい作品をありがとうございました。とても楽しめました!

12345
No.26108 - 2015-10-13 21:55:44
神無月しずる

興奮冷めやらぬです!

久々に熱い涙を流しました。この涙はMGS3以来です・・・
ノンフィールド、ウェイトレスと、わたしがフリゲに求める物をバッチリ抑えていたので、手を伸ばしてみましたが、とんでもない掘り出し物でした!
今日初めてふりーむに登録したのですが、このゲームに出会えただけでも、とてつもない暁光でした。
シブイ主人公達、独創的な世界観、見たことのない斬新なシナリオ、そのどれもがすばらしいです。
終盤にかかるにつれ、夕飯を忘れるほど熱中しました。
フリーファイトで出会う敵の中に、胸に刺さるような名言を残していく敵がいます。どうやらフリーファイトで会える敵は、シナリオの進み具合で変わるようなので、これから二週目(強くてニューゲームっぽい)をプレイして、なるべく全ての敵と遭遇したいです。
皆さんもぜひプレイしてみてください!おすすめです。

12345
No.26097 - 2015-10-12 21:09:08
ペンフェン@感想まとめ公開中

★男ふたり、伝説を夢見て、生きる

 なんとも壮大なタイトルや、紹介ページトップの「やれやれ……しょうがないな。ぶっ殺してやるよ」という物騒極まりないセリフ、水彩風の独特なグラフィック、ノンフィールドRPGでノンストレスUI志向、という要素から「気になるリスト」には入っていたのですが。
 ふたつ↓の方が、感想を書くためにわざわざアカウントを作るほどに面白かった、とのことで、 一気に興味が湧いてDL・プレイ開始。

 …本来やるべきことも置いて熱中、エンディングまで没頭してしまいました。クリアまで、3時間程度でした。
 感想を一言で簡単に述べるなら、とても満足しました。面白かったです。

 この表現で伝わる方は、あまり多くはないかもしれませんが。
 …このゲームは、他ならぬ「フリーゲームのRPG」です。その熱い魂を食らいました。
 「フリーゲームの熱さ」って色々な種類があると思うのですけど、
 えーと、この熱さは、久しぶりに触れるタイプの熱さでした、私には。

(クリア後に見てみると、「回復魔法のMP足りない」などの謎ゲーの作者さんだったのですね。ちょっと驚き)


 人を選ぶゲーム、だとは思います。
 クセは、あります。ファンタジー的な世界設定なのに、平然と現実のバンドや映画名などが語られたりしますし、魔法的な力「聖剣」はなんだか個性的な名前ばかりです。
 聖剣ヒルテート、聖剣ツジツマイジリには助けられっぱなしでした。
 めちゃくちゃに壮大な設定なのに、その一部しか舞台には登場しないというのも、フリーゲーム的、と言えるかもしれません。このごった煮感は、フリーゲーム的かつ、なぜか「個人のWeb漫画的」かな、とも思ったりしました。

 パーティメンバーは男二人。旅もずっと「覆面男」と「無精髭のあんちゃん」の二名。
 ちょっとむさ苦しい旅路なのですが、途中で敵として登場する闇稼業のトロントちゃんが可愛い。ちょい役かと思いきや、かなりの重要キャラに。
(どうして紹介ページのSSにトロントちゃんや"切断"の魔女様(32)がいないのだろう、ちょっと損をしているような…)
 むさ苦しいパーティ、とか言っちゃいましたけど、覆面のエーロッドも、無精髭のディレクも、どっちも、とてもいいキャラなんですよ、ええ……!
 その辺りは、プレイしていただければな、と。
 男ふたりの奇妙な熱い友情物語…女性の方にもおすすめかも(!?)


 ゲームとしてはかなりシンプルな構造で、
 メニュー(フリーファイト・ショップなど)→ストーリー(スキップ可)→戦闘、を繰り返す構成のRPGです。
 「キー入力で進行度とかを上げてダンジョンを進行する」一般的なノンフィールドRPGとも異なるタイプです。

 序盤は戦闘での行動パターンも少なく、フリーファイトも難敵揃いで、若干"窮屈"なのですが。
 中盤から技や聖剣のバリエーションも増えて戦闘の幅も広がり、いい感じのゲームバランスに。終盤のバトルはなかなかの歯ごたえが楽しめます。
 とはいえ、どちらかというと、ストーリーを見せるタイプのゲームだと思います。

 地味だなあ、キツイなあ、とか序盤に感じられても、
 ぜひ、(作者さんの名前でもある)「悪魔帯内部」到着あたりまでプレイして欲しいですし、そしてスタッフロールまで見てほしいなあ…と。
 その辺まで行くと私はストーリーの先が気になって、他のことが手がつけられなくなってしまっていましたよ。
 とりあえず、序盤のレコード屋さんのエピソードにグッと来た方には、期待を裏切らないラストが待っている…と思います。


 好きになったゲームだからこそ、あえて「こうするともっといいかな」な点を挙げますと(ver1.00)、
 ・宿屋・教会では左上とかに所持金を表示してくれると親切かも
 ・強敵だとほぼゲームオーバー行きなので、フリーファイトの逃走率は高くてもよかったかも・推奨レベルを名前に追加してもいいかも
 ・余った聖剣アイテムには使い道があっても良かったかも(低価格で売却など…?)
 ・どこかのキー入力押しっぱなしで、途中からでも一気にメッセージスキップできてもいいかも
 ・割と重要なキャラなので、第六魔王にもグラフィックあればよかったかも
 ・タイトルロゴが背景に埋もれてちょっと見づらいので、縁取りや影があるといいかも
 ・終盤のセリフなどに、ちょっと誤字が見られました。細かくは記憶していないのですが、「対戦(大戦)」など。

 …などとぶちぶち細かいコトを言っちゃうのは、好きになったからなんですって。いいゲームなんですよ、本当に。


 …繰り返しになりますが、クセの強いゲームだとは思います。
 ただ、あえて言うならば、クセの強くないフリーゲームなんてフリーゲームじゃない、とも私は思ったりしています。クセやトゲやムダやソツのない「単にタダで遊べるゲーム」なら、今の時代には、他にいくらでも存在していますから。
 だからこそ、本作のような、独自性、メッセージ性、クリエイティビティにあふれたゲームは、美しいです。それが面白いなら、なおさらでしょう。

 ひとつのゲームである以上、いろいろな感想や反応があって当然だとは思いますが、私には間違いなく、このゲームは「熱い魂を持ったいいフリーゲーム」でした。ありがとうございました。あらためて感謝。


 …面白いですよ(ボソッ)

 なんとも壮大なタイトルや、紹介ページトップの「やれやれ……しょうがないな。ぶっ殺してやるよ」という物騒極まりないセリフ、水彩風の独特なグラフィック、ノンフィールドRPGでノンストレスUI志向、という要素から「気になるリスト」には入っていたのですが。
 ふたつ↓の方が、感想を書くためにわざわざアカウントを作るほどに面白かった、とのことで、 一気に興味が湧いてDL・プレイ開始。

 …本来やるべきことも置いて熱中、エンディングまで没頭してしまいました。クリアまで、3時間程度でした。
 感想を一言で簡単に述べるなら、とても満足しました。面白かったです。

 この表現で伝わる方は、あまり多くはないかもしれませんが。
 …このゲームは、他ならぬ「フリーゲームのRPG」です。その熱い魂を食らいました。
 「フリーゲームの熱さ」って色々な種類があると思うのですけど、
 えーと、この熱さは、久しぶりに触れるタイプの熱さでした、私には。

(クリア後に見てみると、「回復魔法のMP足りない」などの謎ゲーの作者さんだったのですね。ちょっと驚き)


 人を選ぶゲーム、だとは思います。
 クセは、あります。ファンタジー的な世界設定なのに、平然と現実のバンドや映画名などが語られたりしますし、魔法的な力「聖剣」はなんだか個性的な名前ばかりです。
 聖剣ヒルテート、聖剣ツジツマイジリには助けられっぱなしでした。
 めちゃくちゃに壮大な設定なのに、その一部しか舞台には登場しないというのも、フリーゲーム的、と言えるかもしれません。このごった煮感は、フリーゲーム的かつ、なぜか「個人のWeb漫画的」かな、とも思ったりしました。

 パーティメンバーは男二人。旅もずっと「覆面男」と「無精髭のあんちゃん」の二名。
 ちょっとむさ苦しい旅路なのですが、途中で敵として登場する闇稼業のトロントちゃんが可愛い。ちょい役かと思いきや、かなりの重要キャラに。
(どうして紹介ページのSSにトロントちゃんや"切断"の魔女様(32)がいないのだろう、ちょっと損をしているような…)
 むさ苦しいパーティ、とか言っちゃいましたけど、覆面のエーロッドも、無精髭のディレクも、どっちも、とてもいいキャラなんですよ、ええ……!
 その辺りは、プレイしていただければな、と。
 男ふたりの奇妙な熱い友情物語…女性の方にもおすすめかも(!?)


 ゲームとしてはかなりシンプルな構造で、
 メニュー(フリーファイト・ショップなど)→ストーリー(スキップ可)→戦闘、を繰り返す構成のRPGです。
 「キー入力で進行度とかを上げてダンジョンを進行する」一般的なノンフィールドRPGとも異なるタイプです。

 序盤は戦闘での行動パターンも少なく、フリーファイトも難敵揃いで、若干"窮屈"なのですが。
 中盤から技や聖剣のバリエーションも増えて戦闘の幅も広がり、いい感じのゲームバランスに。終盤のバトルはなかなかの歯ごたえが楽しめます。
 とはいえ、どちらかというと、ストーリーを見せるタイプのゲームだと思います。

 地味だなあ、キツイなあ、とか序盤に感じられても、
 ぜひ、(作者さんの名前でもある)「悪魔帯内部」到着あたりまでプレイして欲しいですし、そしてスタッフロールまで見てほしいなあ…と。
 その辺まで行くと私はストーリーの先が気になって、他のことが手がつけられなくなってしまっていましたよ。
 とりあえず、序盤のレコード屋さんのエピソードにグッと来た方には、期待を裏切らないラストが待っている…と思います。


 好きになったゲームだからこそ、あえて「こうするともっといいかな」な点を挙げますと(ver1.00)、
 ・宿屋・教会では左上とかに所持金を表示してくれると親切かも
 ・強敵だとほぼゲームオーバー行きなので、フリーファイトの逃走率は高くてもよかったかも・推奨レベルを名前に追加してもいいかも
 ・余った聖剣アイテムには使い道があっても良かったかも(低価格で売却など…?)
 ・どこかのキー入力押しっぱなしで、途中からでも一気にメッセージスキップできてもいいかも
 ・割と重要なキャラなので、第六魔王にもグラフィックあればよかったかも
 ・タイトルロゴが背景に埋もれてちょっと見づらいので、縁取りや影があるといいかも
 ・終盤のセリフなどに、ちょっと誤字が見られました。細かくは記憶していないのですが、「対戦(大戦)」など。

 …などとぶちぶち細かいコトを言っちゃうのは、好きになったからなんですって。いいゲームなんですよ、本当に。


 …繰り返しになりますが、クセの強いゲームだとは思います。
 ただ、あえて言うならば、クセの強くないフリーゲームなんてフリーゲームじゃない、とも私は思ったりしています。クセやトゲやムダやソツのない「単にタダで遊べるゲーム」なら、今の時代には、他にいくらでも存在していますから。
 だからこそ、本作のような、独自性、メッセージ性、クリエイティビティにあふれたゲームは、美しいです。それが面白いなら、なおさらでしょう。

 ひとつのゲームである以上、いろいろな感想や反応があって当然だとは思いますが、私には間違いなく、このゲームは「熱い魂を持ったいいフリーゲーム」でした。ありがとうございました。あらためて感謝。


 …面白いですよ(ボソッ)


 (私のふりーむ!内フリーゲーム感想のまとめページ:「ペンフェン まとめ」あたりで検索)

12345
No.26077 - 2015-10-12 01:43:34


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