雰囲気良ゲーム
ネタバレを含みます。
短いながらとても良いゲームでしたので、少々長いですが感想を。
15分程度で終わる短編のゲームです。
「人類が去った後の地球に残されたロボット達が、「ニジ」を探しに行く」という物語のあらすじと、可愛らしいドット絵に惹かれダウンロードしました。
・ビジュアル面の感想
優しい色あいで描かれたドット絵がとてもかわいかったです。
パセリのちょっと生意気そうな感じの表情が愛らしい。
BGMとも絵がマッチしていて、とてもプレイしていて心地よかったです。
キャラデザインが皆可愛くて、「人類がいなくなった後の廃れた地球」というちょっと重めな感じのイメージとのギャップが出ていて独特な世界観を出していて良かったです。
ヒビの入った道路、折れた電柱など、街の様子も細かく描かれていて衰退した雰囲気を出していました。
最後の一枚絵が素敵だったのですが、虹をもっと鮮やかにしても良かったかな?とも感じました。それまでの優しい色合いに紛れてあまりインパクトが大きくなかったというか、「おおー!」という感動が少し薄まってしまっているかな、と・・・
ロビとパセリが一緒に眠るシーンはとても癒やされました!
・ストーリーや操作などの感想
上でも書いたように、少し暗めの世界観なのですが、キャラクターたちのどこかのんびりとした感じが、緊張感が無くほのぼのした雰囲気を出しており良かったです。
謎解きなども無く、一本道で進んでいくので、誰でも気軽にプレイできます。一本道だからといって退屈してしまうこともなく、とてもバランスの良い構成だと思いました。
心優しいロボットのロビと、相棒の猫のロボットパセリのやりとりが、2人の絆の深さを示していて温かい気持ちになりました。
ストーリーでちょっと気になった点は、友達であるトロル君を差し置いてENDを迎えてしまった所です・・・
最初の方でのパセリとの会話などから、ロビ君には少し淡白なところがあるのかな?と思っていたのですが、街を出た後から終わりまで一切トロル君について触れなかったので、「必ず帰ってくる」と約束もしたトロルがなんだか報われないなあ・・・と思ってしまいました。(もしかしたら、彼らが帰ってこないであろうことはわかっていたのかな?とも考えました・・・)
とはいえ、エンディング自体はとても良いと思いました。
虹のシーンは切なかったのですが最後の最後にハッピー寄りのエンドになっており、「いい話だったなあ」と清々しい気持ちで終われます。
操作については特に問題はありませんでした。
しいて言えば、メニューの開き方にちょっと迷ったというところですw(説明書の「ねこ」ってなんだ!?となりましたw)
ただメニューを出すのではなく、パセリに話しかけて出すという方法がなんだか可愛くて良かったです。
ところどころ気になる点もありましたが、楽しんでプレイすることができました。
短編ですが、もっと街を増やして長めのストーリーにしても良いと思います。絵やテンポがいいので飽きることも無いでしょうし、この短さでは少し物足りないと感じる方もいるかもしれません。
「もっとやってみたい!」と思える作品でした。
制作者様の他の作品も是非プレイしてみたいと思いました。
制作活動応援しています!
ドット絵の感じがすごく好みでした。
暗めの雰囲気ばっかりじゃなくて、明るいところやほのぼのしたシーンもあってよかったです。
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