[評価] 病を治す6つの分かれ道
病気を治すイベントもRPGじゃベタだよね、結末は一つじゃない短編RPGって感じですな。
話としては、いつものすずむらさんらしい、シュール色強めなゆるゆるギャグファンタジーな一作ではありますが、今回は以前作#{2312} ではお目にかかれなかった、あの人のあんな一面が堪能できるのが見所の一つといったところでしょうか。
お姫様の病気の直す為に、あれやこれやと探索する三人衆が様々な舞台で活躍する訳ですが、目的によって舞台が変わり、進むべき道や展開にも差が生じるので、ルート毎に新鮮味があるのが面白いですな。
原則として脱力ギャグメインな雰囲気ですが、ルートによっては異様にシリアスになったり、熱いものがこみ上げてきたりするものも存在するので、(いい意味で)裏切られてみるのも一興かと。
とりあえず、もはやこれは、魔道士の人が完全主役で、勇者様がおバカでヘタレな脇役じゃないか、とツッコミモードとか・・・でも勇者様って前から特に勇者らしい事してないしな(汗)。
今回はマルチエンディング式で6種類の結末が用意されているので、一回プレイしただけでは終われないのが嬉しいところ。
(多少ルートの個人差はあるものの)単体のシナリオとしては短時間でクリアでき、オープニングスキップや周回プレイにてレベル等の引継ぎも可能なので、繰り返しの負担が少ないのはいい配慮でありますな。
ただ、何度周回クリアしても、おまけ部屋の外観に変化が無いのと、どのルートのENDをクリアしたかの印が一切表示されないのは残念なところであります。
一応(?)RPGでありますので、戦闘や謎解きといったものが存在しますが、双方とも難度は低め、慎重に進めば特に苦戦するところも無いと思われます。
商品(特に武具)の物価が高いのが厳しいですが、それ以外は、わかりやすいMAP構造や、適度に存在する回復ポイント、いつでもテレポートやセーブ可、といった親切設定ですので、RPG初心者にもすんなり入れると思われます。
短編RPGは物足りない、しかしマルチENDは繰り返しがめんどくさいし・・・という人にはもってこいな内容じゃないっすかね。
すずむらさん作のゲームは、戦闘ありでも無しでも、抵抗なくすんなり軽く入り込めるのが嬉しいすすき。
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